【画家を目指す人のために】絵を1枚売るために自分ができること【まとめ】

こんんちは、ペン画家の安藤です。今回は・・・
絵を1枚売るために自分ができることを解説していきます。

絵を描いて展示してるけど一枚も売れないそこのあなた!
まずは以下の要素を出来るだけ取り入れて制作や展示してみてはいかがでしょう。
全部を実行する必要はありません。まずは自分の出来る範囲で取り組んでみましょう。
いろいろな活動をこなし、慣れてくると自分の経験から他の方法が閃くかもしれません。

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原画を展示しお客さんに直接解説する

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個展やグループ展など、原画を直に見れて作家と直接触れ合える場を提供する。
理想は高額な商品を売るデパートの販売員のイメージです。

お客さんが自分の絵の前で立ち止まっても見て見ぬふりしてないですか?
(自分も接客歴8年ですが話しかけるのは苦手です)
プロフィール、名刺、ポートフォリオなど接客しなくても自分や絵のことを知ってもらえる材料(POP)を準備していますか?
展覧会で絵を売るためになるべく在廊しましょう。

展示する作品サイズのラインナップを増やす

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作品構成例:大きい作品は少なめに、小さい作品は多めに

・展示の際の作品サイズ構成比

例えば大1:中3:小6
大きい作品は少なく、小さくてお手頃価格な作品は多めに。
(価格もその比率に準じます)

大中小は以下に置き換えて考えます。

小=手間が少ないから値段も安くする、誰でも買えるはがきサイズ前後の作品

中=中ぐらいの手間で、欲しい人なら買おうと思うポスターくらいの中ぐらいの値段の作品

大=手間もかかるし、覚悟と余裕がある人や企業などしか買えない大きくて高い作品

この3つのラインナップを上記の構成比を意識して展示します

自分の好きなサイズで描きまくって展示し、
自給換算や自分で決めた値段をつけていませんか?

お客さんが買いやすい値段や飾りやすいサイズを意識して、
相場や自分の知名度に沿った値段を算出しましょう。
ただし安売りは厳禁!です。

・買った後の部屋やオフィスでの展示風景をイメージして額装する

絵の内容のみで額を決めていませんか?飾ったときの壁紙の色(だいたい木目か乳白色)を考慮しましょう。奇抜すぎても地味すぎてもダメ

売れる絵の要素

小さい絵(サムホールサイズなど)
・抽象より具象
花鳥風月+美女モチーフ(花、動物、風月=風景、美人画など)
赤い絵(国内だと青い絵も)
・縦より横長の絵
金箔(箔)を用いた絵
一定以上の完成度をもつ所有したくなる絵
・所有したくなる絵=小さくても個性の際立つ絵(一目見て○○さんの絵だと思うもの)

完成度の高い絵とは・・・描写の密度、複雑な画面構成など小さくても時間をかけて丁寧に描いた絵(画力があるのが大前提!)

上記に限らず抽象画でも縦長の絵でも実際は売れます。
ですが売るために出来るだけ要素は取り入れること。
これを「売り絵」と勘違いする人がいます。
この資本主義の世の中で「自分は純粋に芸術を追求しているから売れなくていい」は言い訳でしかないです。
美術界を変えるきっかけになった名画は誰かに必要とされて、誰かに所有されたからこそ今に至るまで残ってて「名画」と呼ばれるわけなので。
そもそも売れない絵=価値を見出してもらえない絵です。
あくまで自分の好きなように描いていく中で売れる要素を一部入れるということで
これは「売り絵」とはまた異なります。

例えば・・・
自分が好きなモチーフを描いて金箔をはる
自分が好きな色を使って花鳥風月を描く
抽象でも青を多めに使うなど

自分の絵柄で取り入れられる要素はなるべく入れるという意味です。

緩急のある展示の仕方

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額やモチーフの緩急をつけて展示

個展などで自分の作品を何点も並べる場合

『小 小 小 小 小 小 中 中 中 大』

よりも

『小 中 小 大 小 中 小 中 小 小』

などサイズをばらけさせると鑑賞者も飽きにくい。
上記のようにモチーフや額の色が似たようものが続かないようにすること。
演出により同じシリーズが並ぶのは別です。

こうしてバラバラに展示していると
自分の売れる絵の傾向(何が売れて何が売れないのか)がわかってきます。

例えば・・・
3号以下のサイズ、花より動物の絵が売れるなど。

なので次の展示では動物の3号以下の絵を少し多めに、ほかのモチーフや新たな技法で挑戦した作品などを並べます。
これを繰り返すことによって、動物、 風景画など自分の絵柄で「売れる」要素の絵がわかってくるわけです。
ここで注意なのが売れる傾向がわかってくるとそればかり描いては売るのループになってしまうことです。
そうならないよう程々に売れたら描くを繰り返し、
ほかの自分の絵でも売れる要素を探っていきましょう。

とはいってもあなたがベストを尽くした絵をお客さんは欲しいはずなので
上記の要素に囚われすぎず、好きなように描けることが一番です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
個展を開いても全く絵が売れない、いつも赤字
そんな状態から一歩先へふみ出してみませんか?
取り入れられるものがあったらどんどん取り入れてみてください。
私も思いついたらまた記事にしようと思います。

それではまた!