個展「ドローイング細密画展2023」を終えて

ご高覧いただきありがとうございました!

2023年8月1日(火)~8月6日(日)に吉祥寺のアートギャラリー絵の具箱で開催しておりました
安藤光 個展「ドローイング細密画展2023」が無事終了いたしました!

年々最高気温が更新されていく猛暑の中、
足を運んでいただけたこと感謝の気持ちでいっぱいです。
在廊もあっという間で最高の三日間でした。
皆さんと直接作品についてや自分の事を話すうちに、
自分でも不明瞭だったり言葉に出来ていなかったことが整理されて言語化出来たり、
新たな発見や気づきを得ることが出来ました!

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今回の個展で新たに発見した事

お客様と話すうちに今まで自分がわからなかったことがハッと気づく瞬間がありました。
それは私が在廊しているとよく聞かれる「自分の作品群の中で一番お気に入りなのは」と聞かれた時に選ぶ作品に共通の要素があることが分かったのです。
もちろん個展に展示している以上どれも時間をかけて描いた「お気に入り」なのですが、
中には「これはよくできた!」という作品がチラホラあります。
これが再現できれば毎回自分にとって最高の絵が描けるのでは!?と大発見だったわけです。
※人の好みはそれぞれなのであくまで「自分の場合」ということで

お気に入りの共通点

お気に入り作品①
作品①
お気に入り作品②
作品②
作品③

例えばこの3つの作品にはよくよく眺めてみると共通点がありました。

それは


①濃淡が作為風ではないこと
②濃淡が顕著に出すぎていないこと

あくまで偶然ではあるが顕著に・または作為を思わせる濃淡例

濃淡は偶然でるので描いてみないとわからないのですが
「これ良い!」と思うものはより自然的な濃淡が出ていたことに気が付いたのです。
いままでなぜ良いと思うのか明確な理由を言葉で言えなかった自分にとってハッと気づかせてくれる機会でした。
先ほど「再現できれば毎回自分にとって最高の絵が描けるのでは!?」と書きましたがそれを制御する事がまだまだできません(濃淡は描いてみないとわからないので)し果たしてそれで良いのかの答えはまだ出ません。
ただ少しずつ「自分が何を描いているか」が解明されていくのが活動していて嬉しいし面白いところなんです。

ほかにもタイトル「無題」について、自分の生い立ちや活動を始めたきっかけ、使っている万年筆などたくさんたくさんお話しできて、これも個展の醍醐味ですね。

今後の課題

毎度個展をしているとやってみたいこと、改善点などが見えてきます。
今回はというと・・・

①お客様と話した内容とお名前をメモしておくべきだった

やはり入れ替わりでお客様と半日話していると最初に話した内容がどんどんあいまいになって
こうしてブログを書いていても詳細に思い出せなくなっている自分がいるということ。
普段から顔が覚えられなくてせめて名前を憶えておかないと話した内容と人物が紐付けられないこと。
があったので次からメモ帳を常備しようと思いました。

②もう少し今年の新作を出すべきだった

今年の個展は割と2022作の作品が大半を占めていたので、もうちょっと頑張れたなぁと反省。
暑い中わざわざ立ち寄ってくれたのにやはり作家の「今」を見せられないのは申し訳ないと感じました。来年はもっと個展後に描いた新作を多く展示できるよう制作に励みます。

③作品解説や作者の制作の話などをパネルにして一緒に掲示もアリだった

毎年 金、土、日に在廊しているのですが私がいない平日にいらっしゃる方もおります。
そんな方に少しでも来てよかったと思ってもらえるよう年々改善や試作は行っているのですが
まだまだ出来る事はあったと感じてはいます。
本人がいなくても作品の事が少しでも分かるように
美術館の企画展みたいに解説文パネルがあってもよかったなと思いました。
ただこれは難しいところで、観た人が自由に解釈していいはずが解説を見ると「そういうものなんだ」と囚われてしまうこともあると思うんです。
なのでポートフォリオのコンテンツとして組み込むか要検討です。

おわりに

改めまして「ドローイング細密画展2023」にご来場いただいた皆さま、お買い上げ頂いた皆さま、ギャラリースタッフの皆さま、そのほかご協力いただいた皆さまに心から御礼申し上げます。
また来年8月初旬ごろ吉祥寺での個展が決まっています。
今回の改善点を踏まえ、より良い作品をより良い展示を目指していきます。
もちろん個展以外でも精力的に活動してまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願い致します。