初めての個展の開き方【会場探し~終了後まで】

こんにちは、ペン画家の安藤光です
今回は一般的な個展の開き方、準備について解説していこうと思います。

【関連記事】【初めてのグループ展】参加するためには?

個展を開くには?

まずは、個展を開くまでのおおまかな流れをご紹介します。

会場を探す 【初めての個展】ギャラリーの選び方

展示する作品を用意する 作品が仕上がったらやること【画家志望必見】

ダイレクトメールを作る 
個展DMに掲載するメイン作品の選び方【4つのポイント】
個展など展覧会DM、何枚作ったらいいの?

キャプションポートフォリオなどの用意

ダイレクトメールやSNSで宣伝する 【初心者必見】絵画展覧会の告知方法、そのタイミングとは? 

会場に作品を搬入、設営する

開催 【描いた絵を売る】絵画展覧会での接客方法 展覧会中在廊した方がいい理由

終了 個展が終わったらやること

個展を開く流れがおおまかにつかめたら、
1つずつ具体的に解説していきます。

会場を探す

予算内で展示できる会場を探します
地元の市民ギャラリーや公共施設、
カフェギャラリー、都心の企画・貸しギャラリーなど会場費用は様々です。

レンタル料金は高いけどギャラリーの持つ顧客は多い
反対に低料金なぶん買う目的で来る顧客は少ないなど
会場や地域によって特徴は様々です。

「値段以上の価値ある展示ができる会場」
費用が適正価格だと思います。

ご自身の作品を展示できるスペースを見つけたら、
早めに利用申し込みをしましょう。

直前に連絡すると予約で埋まってしまっている可能性があります。

会場にもよりますが、予約の目安は1年前、
少なくとも数カ月は余裕をもちたいものです。
予約時に会場側に確認すべきことが何点かあります。
この後の「手配の際の注意点」で
紹介しますので、忘れずにチェックしてください。

会場探し、手配の際の注意点

ギャラリーには「貸しギャラリー」と「企画ギャラリー」の2つがあります。
前者は賃料を払って必要な日数だけ借り、売上はそのまま作者の収益にすることができます。
後者は、ギャラリーの企画の一環として作家の個展を開きます。
企画ギャラリーの場合、賃料はかかりませんが収益の一部をギャラリーに支払います
中には、貸しギャラリーと企画ギャラリーの
両方に対応しているギャラリーもあるため、
チェックしてみてください。

最初は貸しギャラリーで個展の準備を1から自分で経験できるのでおすすめ。
自分で会場費払うとどのくらいお金が出て行ってどのくらい返ってくるのか(売り上げがあるのか)の把握や飾り方、告知や接客方法、販売の仕方などなど
自分のプロデュース力を試されますので今後の活動にも活かされてきます。
(*もちろん企画で個展のチャンスがあれば積極的に飛び込んでいくべきです。)

また、会場によっては
釘NGなど展示方法にルールが設けられている場合があります。
展示方法は絵画の場合、釘を壁に打ち付けるのか、ワイヤーで吊るすのか
ちゃんと自身の作品が壁に掛けられるか事前に確認しましょう。

両面テープはNG、マスキングテープ可のように
キャプションを貼るときにどうするのかも確認が必要です。

作品を用意する

会場の見取り図があれば
それを見ながら何点展示できるか見積もります
「これだけは出したい作品」を優先し、
残りのスペースを制作済の作品で埋めていきます。
作品数が足りなかったり、
新作を一点でも多く出したい場合は
個展開催まで制作していくことになります。

ダイレクトメールの準備

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会場、展示作品が決まったら宣伝するための
ダイレクトメール(DM・案内状)を制作します。

郵送するので特にこだわらなければ
大体ははがきサイズです。
会場場所、開催日時、作家在廊日、作品画像、入場料、問い合わせ先
作家の簡単なプロフィールなどを記載します。

印刷は
プリントパックなど印刷業者に外注の方がほとんどです。

印刷のことなら【印刷通販プリントパック】≪ユーザー数No.1≫

制作依頼もできるところもあります。

発注する際、自分が配る枚数(友人・知人への手渡し、郵送)と
会場に置く枚数を足した数を発注します。
足りないよりは余ったほうがいいので、
余裕を持った枚数をおすすめします。

DMを発送するのは開催1か月前から2週間前が慣例です。
そこから逆算して開催3か月前には制作し始め2か月前には手元にあると安心です。
余裕をもって手配しましょう。

キャプション、ポートフォリオなどの用意

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展示作品が決まったら
キャプションを作っておきます。
他にも、
・ポートフォリオ(作品集)
・名刺(最低100枚くらいは用意)
・プロフィールパネル
・グッズ(余裕があれば)
・芳名帳(ギャラリーが用意する場合もあります)

ポートフォリオ・キャプション・プロフィールパネルの作り方は
こちらで解説しています。

宣伝

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開催前に、SNSやダイレクトメールなどで宣伝し、
集客しましょう。

ダイレクトメールは個展が始まる1カ月前
遅くとも2週間前には届くように発送します。

・ダイレクトメール配布場所・郵送先

・地元&開催場所地域の新聞社・美術雑誌の出版社・TV局・ラジオ局など
メディア関係。特に「初」の字に弱いので初個展の場合は積極的に送りましょう

喫茶店、レストラン、美容室など
特に、個展に来てもらいたい層の来客頻度が高いお店を選ぶのがポイントです。

・路上で直接配布する場合、
道路使用許可が必要になるため注意してください。

・開催場所と同じ地域のギャラリー・画材店・使用している画材メーカー・額屋など。

・2回目以降の個展なら、以前来てくれた方にダイレクトメール(案内状)を出します。
メイン作品の写真や、
作者のプロフィールなども載せると、
受け取った側の関心を高めることができます。

・もし余ったら開催中に近所にポスティングします
迷惑になる場合もあるのでギャラリーに相談しましょう。

・SNSで広告宣伝

SNSでの展覧会告知も
無料でできて繋がっている人数によっては
かなりの効果があると思います。

最近ではSNSで展覧会の「広告」もよく見かけるようになりました
ここでは広告を出す場合について解説します
TwitterやInstagram、Facebookなどは個人で広告を出す事が出来ます。

じゃあ・・・どこに出せば一番効果があるか?
実はFacebookの広告が一番優秀なんです

Facebookって今ではユーザー数も減少傾向にあり
年配の方がやってるSNSというイメージもあると思います。

しかし

事業をやっている方が
最もお金をかけずに
見込み客を集めることができるのだそうです。

Facebook広告が優秀な理由

優秀な理由は個人情報の多さ、正確さにあります
皆さん本名で登録して住んでる地域も書いてあります

もちろん趣味嗜好欄も・・・

車が好きな人には車や整備工具の広告ばかりが、
アートに興味がある人にはアート関係の広告ばかりが
他社にはない高精度で表示されるシステムがあり、
この完成度が他の広告と
比較にならないレベルで優秀ということです。

その結果、最小の広告予算で
最高の集客効率を出せます。

1日500円などの超小規模からも出稿でき、
見込み客の趣味嗜好だけでなく、
住んでいる地域や言語での絞り込み
もできるので、

お金に余裕のない駆け出しの画家にも
実践しやすいかと思います。

おそらく、フライヤーやチラシを
ばらまくよりも圧倒的にコスパが
良いと思います。

ただ
広告に入れるキャッチコピーや
デザインでも効果が大きく左右されることと思います。
なので初心者はある程度知識が必要でちょっと敷居が高いです。
今後、2回、3回と個展を開催していく中で
広告も視野に入れていけばいいと思います。

・その他、用意できるなら

フライヤー←ダイレクトメールより費用は安いのでたくさんの場所に設置するならこちらもおすすめ
ポスター←レストランやカフェ、雑貨店などほかのポスターが貼ってある場合は快く貼ってくれたりします。
ディスプレイ(立て看板)←ギャラリーが用意してくれる場合もあります
グッズ←ポストカードや缶バッジ、クリアファイルなどなど・・

搬入・設営

事前に見取り図で
どこにどの作品を展示するか
レイアウトを決めておくと
スムーズに作業できます。

作品は下から大体150cm辺りに作品の中心が来るよう展示します。

メジャー、水平器、釘、ハンマー、養生テープなど
設営に必要な道具を用意しておきましょう。

【会場への作品搬入、設営の注意点】

作品の搬入・搬出方法は、
会場ごとに決まりがありますので必ず確認しておきましょう。
・搬入日は個展当日なのか、前もって搬入できるのか。
・自分の車で作品を運ぶのか、搬入業者の指定があるのか など。

搬入可能な時間や会期終了後の搬出時間、駐車場所など、
実際の動きをシミュレーションして会場側に確認しておきましょう。
事前に下見をしておくと安心です。

個展期間中は出来るだけ在廊して接客しましょう

個展終了後にやること

展示風景の写真を撮っておく

個展終了後、あなたの手元に残るのは
絵の売り上げや
略歴に書く1行の展示実績だけではありません。

あなたのSNSのヘッダーや、ブログの
自己紹介ページを彩る展示空間の画像も
手に入るのです。

これは
「プロの作家として本気で活動をしている。」
ということを多くの人に伝える上で
大変役に立ちます。

お礼状を出す

会場に設置していた芳名帳も作家にとっては大事な財産です。
ギャラリーが用意したものならコピーなど写しをもらえるか確認しておきましょう。

「芳名帳」に名前を書かない方も多いので、
展覧会中にお会いした方は手帳にメモを取っておきましょう。

私は作品が売れたらお客様にお礼状を出します。
個展終了後だいたい2週間~1か月以内には出すことが多いです。

お客様が行ったことを忘れない、
記憶に残っているうちに、というのがお礼状を出す理由ですが、

また展覧会のあとにお礼状を送る作家さんもいれば、
送らない作家さんもいます。
送る条件も
芳名帳に書かれたすべての方に送るという方もいれば、
面識のある方、招待した方、名刺交換をした方など
作家により様々です。

私の場合は
最初は芳名帳で名前を判別できる方にできるだけ送っていました。
今現在は作品を購入してくれた方に感謝としてのお礼状という感じです。

【関連記事】展覧会(個展)で絵が売れたときのお礼状の書き方【文例あり】

芳名帳の内容を記録

いただいたお客様の個人情報は作家にとって大事な財産です
世の中の企業も必死に顧客情報を
ポイントカードや会員登録で収集しているほどです。
それだけ大事な情報になります。

私は展示が終わるとExcelで作った住所録に
名前、住所、どこで会った方か、SNS名などを記録しています。
今後の個展やグループ展などで
ダイレクトメールを発送するのに使用しますから
ちゃんと整理しておきましょう。

おわりに

今回は、個展の開き方や開催時の注意点、
そして宣伝方法についてご紹介しました。
個展は意外と用意するものが多いため、
早めに準備を進めたいところです。

解説を見てすべてをやろうとしないで
少しずつ確実にクリアしていきましょう。
出来ないことは次回、
また次回に改善していけばいいと思います。

宣伝に用いるフライヤーやダイレクトメールは、
印刷会社に制作を依頼することも可能です。
ぜひうまく活用して個展を成功させましょう。