目次
生活するための「逆算ワーク」とは
作家活動をしていて、こんな悩みはありませんか?
- 「作品価格って、どう決めたらいいの?」
- 「この値段で売ってて生活できるの?」
- 「でも高くすると誰も買ってくれなそう…」
どんなジャンルの作家にも、一度はやってほしい【逆算ワーク】があります。
それは「理想の生活水準から、必要な作品単価を逆算する」ことです。
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Step1|あなたの制作ペースを把握しよう

まず、無理のないペースで、月に何個の作品が作れるか考えます。
- 週に何個描けるか?
- 本業や育児がある中で、現実的に何時間とれるか?
- クオリティを落とさず制作できるペースは?
例:1日1作品、週5日描ける場合 → 月20作品
Step2|理想の月収を設定しよう
次に、「月にいくら稼げたら満足?」という金額を素直に設定してみましょう。
ここで重要なのは、“現実的”より“理想的”を優先することです。
- 15万円:最低限の生活ができるライン
- 20万円:生活+少し余裕
- 30万円:貯金・投資も視野に入る
Step3|【収入 ÷ 制作数】=1作品あたりの必要価格

ここまで出せれば、あとは割り算するだけ。
| 月収の目標 | 月の制作数 | 1作品あたりの単価 |
|---|---|---|
| 150,000円 | 20作品 | 7,500円 |
| 200,000円 | 20作品 | 10,000円 |
| 300,000円 | 20作品 | 15,000円 |
「この金額で売れなければ、理想の未来には届かない」というファクトが見えてきます。
「今の価格で大丈夫?」と気づくワーク
この逆算ワークをやると、多くの人が気づきます。
「今の価格設定だと、全然足りない…」
たとえば今、1作品3,000円で売っていたとして、月20個売っても6万円にしかなりません。
そこから材料費や手数料を差し引けば、さらに下がります。
つまり、いくら「売れた!」としても、「生活はできない」のです。
価格と理想がつながっていなければ、努力が報われない状況になってしまうのです。
価格を上げられない時の考え方
「こんな一般人の作品がそんな値段で売れるわけない…」
多くの駆け出しの作家が、この壁にぶち当たります。
でも、ここからが本題です。次のワークを試してみてください。
「10倍の価格で売らなきゃいけない」と仮定してみる

もし明日から、今の10倍の価格で売らなきゃいけなくなったとしたら?
- 今3,000円で売ってる → 明日から30,000円で売らなきゃいけない
- 今5,000円 → 明日から50,000円
これはただの思考実験です。実際に10倍にしなくてもOK。
でも、この“無理ゲー仮定”の中で、ぜひ考えてみてほしい。
10倍の価値を出す方法を考える
価格が10倍になると、発想も現実離れして自由になります。
だからこそ、いろんなアイデアが出やすくなります。
例:
- 材料に高級和紙や純銀箔を使う
- 月3点限定の「数量プレミア感」を出す
- サイズを10倍にして「壁一面に広がる作品」に
- 完全オーダーメイドで制作
- 1対1の面談・ヒアリング付きのアートサービスにする
- 展覧会だけじゃなくオンラインショップで売る
- 制作スピードを10倍にする(小作品を作る)
- 作品の制作背景を深掘りし、言語化する(HPやSNSで解説)
ここまで考えると、こう思いませんか?
「10倍はさすがにキツいけど、今の1.5倍〜3倍なら、意外とできるかも」
それでOKです。
大事なのは、“適正価格”を「市場」ではなく「自分の理想から逆算」して決めること。
そして、その価格に説得力を持たせる工夫と努力を惜しまないことです。
「適正価格」は市場ではなく、あなたが決めていい

「こんな値段じゃ誰も買わないよ…」と思うのは自然ですが、
そもそも“いくらで売るか”は、あなたの生活水準とのバランスで決めるものです。
そして「売れるかどうか」ではなく、
「どうしたらその価格でも魅力を感じてもらえるか?」を考える方が、建設的です。
まとめ|価格に悩む作家こそ、数字から始めよう
意外と
年何枚売れれば生活できる。
年間何枚制作できる。
など具体的な数字を考えていない作家さんが多い印象です。
理想の月収÷制作可能な点数=最低限必要な作品単価
まずはここからスタートして、そこから“どうやってその価値を届けるか?”を考えればいいのです。
価格を上げることに罪悪感を感じる必要はありません。
あなたの暮らしも、創作も、続けていく価値があるのですから。
おすすめワークまとめ(おさらい)
- 月に何点つくれるか、無理のない数字を出す
- 月いくら欲しいか書き出す
- 「②÷①」で1作品あたりの最低価格がわかる
- 現状の価格と差があるなら、10倍価格仮定でアイデア出し
- 2倍〜3倍価格に落とし込めないか検討する
