作品の質を上げるために出来る事

こんにちは!ペン画を描いて全国で展示活動をしている安藤光と申します。
作家活動を続けていくと作品の質が自動的に上がっていく・・・というわけではありません。

作品の質を上げるには制作スタイルを変えたり、
技術を上げる特訓をしたり、
努力が必要です。

具体的に作品の質を上げるために何をしたら良いのでしょうか。
今の作品クオリティに悩んでいる方へ向けて解説していこうと思います。

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絵画作品の質を上げる要素とは

絵を描いてその絵を売っていく画家活動の場合、質の良い作品を作り続けられることが大前提です。
いま、自分の作品に満足できてない場合、なにが足りないのか、どうすれば作品の質を上げる事が出来るのか。少しでもその参考になれば幸いです。

作業環境を整える

画家は基本在宅ワークです。制作中の長時間座って作業する方も多いと思います。
現在正しい姿勢で作業できていますか?

私も去年今まで使っていた3000円の椅子から5万円以上のデスクチェアに買い換えました。

座っている姿勢を維持するためになるべく歩くこと、毎日10分程度のストレッチなどを始めました。

実際正しい姿勢で描くことで「描きやすさ」が向上するので最適な状態で制作が出来ます。
最初は姿勢維持で疲れるかもしれませんが
途中休憩をはさむとか、体力・体幹を鍛えることも大事です。

予算にもよりますが良く使う道具ほど最適なものを使った方が良いです。
画材や机、いす、電気スタンドなど、常に作業環境を見直し、
ストレスの要因を1づつ解消していくことが集中力の維持に繋がり、
絵画作品の質向上に一役買ってくれるでしょう。

完成イメージを明確にする

絵を描き始めるときの完成図、テーマ、コンセプトがあいまいだと制作途中で迷いが生じます。
途中で方針を変更したり、何度も修正を繰り返したり、途中何色で塗ろうかどう描けばいいのか
迷いが生じるとそれだけ制作の手が止まります。
制作に入る前に配色や構図、どのような順番で塗り重ねるかなど詳細な制作手順を考えることで
作品の制作時間短縮とクオリティUPも図れます。

とはいっても自分の場合は全くのノープラン・一発描きで描いて、上記の「イメージを明確にしてから描き始める」とは真逆です。全くイメージなどせずに描き始めますが、無意識でもにじみ出てくるものがあり、それを無心状態を維持して描いていくということをしています。なので出来上がるまでどうなるのかわかりません。こういう作品や描き方もあります。

技術を磨く

自分が何を描きたいのか明確になれば、あとはその通りに描くだけです。
がなかなか理想通りに描けないと思っているなら
絵を描くための技術や知識が足りない可能性もあります。
なぜ思い通りに描けないのかを洗い出し、足りない部分を勉強しましょう。
対象を上手く描けてないと思っているならデッサン
理想の色を出せないなら色彩理論の理解が足りないのかもしれません。

私も絵は全く勉強してこなかったので独学ですらありませんが、
色彩理論は独自に勉強していて「しっくりくる配色」「日本人になじみのある色・なじみのない斬新な配色」などを意識して塗っていたり、色を決めています。

無題2010020901/297×210mm/紙、ボールペン/2010
無題2010020901/297×210mm/紙、ボールペン/2010

感覚的に色を決めるのもいいですが
理論を知った上での自分のセンスを活かす補助と考えてみると
今まで以上に色を上手く扱えると思います。

コンセプトを考える

自分の作品で何を伝えたいのか?
観てくれる人に何を届けたいのか?
これらが明確になると「説得力のある作品」になります。
ただこれが一番悩む要素だと思います。
そこで自分は何を思って描いているのか、なぜ作品を作り続けるのかを掘り下げる自己分析をしてみるといいかもしれません。

「なぜそれを描くのか」展覧会でこの質問をされることもあります。
これはあなたの作品で何を伝えたいの?と聞かれているのと同じことです。
これに対する答えを用意しておくことが作品の魅力や奥深さを向上するための大事な要素でもあります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
作品の質を上げるために出来る事を紹介しました。今回紹介したほかにもたくさんできることはあると思いますし
作品本体以外にも販売対応、付属する箱や書類のフォーマット、丁寧に梱包するなど作家としての信用を積み上げていくことが画家として制作した作品を安くない値段で売っていくために大切です。

本記事が少しでも作品の質向上のお役にな手れば幸いです。