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こんにちは!今回は展覧会の形式の一つ「グループ展」について解説していきます。
細密画・ペン画家として全国で展示活動をしている安藤光(あんどうひかる)と申します。
展覧会には
・一人でギャラリーやスペースを貸切り展示する「個展」
・複数人でスペースを割り振り展示する「グループ展」
があります。
グループ展といってもデパートや美術館での複数人の展示ではなく、
ここでは
ギャラリーが一般募集する形式や作家仲間同士での
・グループ展のメリット・デメリット
・グループ展に参加するためにはどうすればいいのか
を解説していきます。
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グループ展のメリット
①他作家や主催者ににわからないことが聞ける・情報共有
自分一人で活動していると視野が狭くなりがちです。
ほかの作家さんはどうしているのか
例えば作品構成、作品価格、プロフィールの書き方、
キャプション、ポートフォリオ、グッズのラインナップ等々
自分に足りない部分はメモを取るなりしてチェックしておきましょう。
一緒に展示する事で良いプレッシャー・刺激にもなります。ほかの作家さんはどんな作品を出してくるのかワクワク感もグループ展の醍醐味です。
②他作家のファンにも見てもらえる
もちろん個展を通じても、
新たな仲間や知り合いに出会えますが、
グループ展では知り合える人の幅がさらに広がります。
出展作家が複数になるグループ展は、
関係者の数も作家の数だけ広がります。
つまり、グループ展は知らない人の目にも留まりやすくなるのです。
作家としての活動を、これからもっと広げていきたい場合や、
今まで自らの作品を見たことのない人に評価をしてもらいたい場合などにも、
グループ展への参加は効果的だと言えます。
③参加費が安い
個展より複数人で展示するので場所代や経費が安く済みます。
個展と違ってすべて自分が準備するわけではない為ハードルが低いのも特徴です。
グループ展のデメリット
①展示スペースが狭い
一つの場所を複数人で割るのでどうしても展示スペースが狭くなります
大きい作品だけでは販売につながりにくいのでアピールと割り切るか、
小品とのバランスをとる必要があります。
特にインスタレーションのような作品で、空間演出として部屋全体の明るさを調整したいときなどは、他の出展者との調整が難しい場合もあります。
②印象に残りづらい
個展と違って展示点数が少ない、ほかの作家さんの作品も展示されているため個々の作品が印象に残りづらいとも言えます。競合他社(ライバル)がいる空間でいかに自分の作品の魅力を伝えられるか、作品そのものの質や補足資料の準備(プレゼン力)も試されます。
③「甘え」「妥協」が出やすい
複数の作家さんが展示する以上同じ熱量を持っているとは限りません。
他の作家さんが余ったスペースを埋めてくれる。自分の作品の質の低さを他の作家さんの作品で補完してくれる。いい感じの展示空間にしてくれる。などの甘えが出やすいです。みんなが無意識に甘えが入ってしまうとパッとしないぼんやりとした展示になるリスクもあります。
ただ単に複数の人で展示をするというのではなく、出展者全員で協力して一つの展示を完成させるという意識の高さが大切です。制作の前に、ある一つの共通のテーマなどを決め、企画としての統一性を持たせることも、グループ展を成功させる秘訣となるでしょう。
グループ展に参加してみる
ではグループ展に参加するにはどうしたら良いのか
作家仲間同士で話し合ってギャラリーを借りる方法と、
今だとギャラリーがSNSやホームページで募集をしていることが多いです。
専用フォームかメールで必要事項を記入して申し込みます。
テーマを設定していることが多いので
自分の絵柄に合った展示を探しましょう。
作品のサイズ・点数が決まっている場合と、
割り当てられたスペースの中で自由に展示できる場合があります。
申し込む前に規定をよく確認しましょう。
遠方であっても、
郵送での搬入出をお願いできる場合が多いです。
しかし直接搬入出・在廊できるところのほうが
一通りの流れを経験出来るので
いつか個展をする際に役立つでしょう。
グループ展を選ぶ基準
グループ展を選ぶ基準とは
・展示スペース・点数
・参加費・料金
・日程(準備が間に合うか)
・場所(直接行けるところだと良い)
等があります。
この4つのポイントを解説していきます。
展示スペース・点数
有料のグループ展の場合
【作品点数×出展料】や【1スペース高さ〇m×幅〇m】
のように展覧会によってまちまちです。
最初から展示できる点数が決まっているものもあればスペースに収まるならいくらでも作品が飾れるタイプがあります。自分の作品点数を確認して参加できそうな展覧会を選びましょう。
(展覧会ごとの応募要項を確認しよう)
参加費
グループ展には参加費がかかるものがあります。
参加費がかかるものはお金さえ払えば参加できるものが多いです。
数千円~数万円までピンキリです。
自分のお財布と展示点数やスペースを埋められるか相談して選びましょう。
お金を払うからには自分がベストを尽くせそうなもの(展示スペースや納期が間に合うもの)
を選びたいですね。
日程
展覧会に出すからには来場者も新作を楽しみにしている方もいるでしょう
一点でも多く最新作を出したいものです。
そのために展覧会に間に合うように制作しなければなりません。
作品以外にも納品書やキャプション、プロフィールパネルなど準備するものもあります。
お金を払ったのに準備が間に合わずベストを尽くせなかったということにならないよう
応募要項を読んでしっかり準備しましょう。
場所
遠方の場合は郵送対応しているか事前に確認しましょう。
出来れば会場に行って在廊(会場に常駐して接客する事)した方が一緒に在廊している作家さんやギャラリーオーナーさんと情報交換したり、来場者から感想をもらえたり、直接解説することで自分の絵を買ってくれたり、得るものがたくさんあります。なので直接行ける場所ならなお良いですね。
著者も福島在住ですが年4回くらいは在廊のために上京しています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
グループ展のメリット・デメリット・選ぶ基準などを解説しました。
展覧会の経験を積むためには個展より敷居が低いのも良いところです。
グループ展に申し込んだら必要なものを準備しましょう↓
何が必要?はじめてのグループ展準備
もし「絵を描く」以上の活動を考えているなら挑戦してみてください!