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こんにちは!
今回は、これから画家として活動したい人に向けて、
知っておきたい「画廊の種類」についてわかりやすく
貸し画廊と企画画廊の違いを解説していきます。
画廊には2つのタイプがある
画廊(ギャラリー)には大きく分けて2種類あります。
- 貸し画廊(レンタルギャラリー)
- 企画画廊(コマーシャルギャラリー)
ただ、看板を見ただけでどちらかを判断するのは難しく、
ぱっと見ではわからないことがほとんど。
そこで今回は、それぞれの特徴や違いを初心者にもわかりやすくご紹介します!
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貸し画廊(レンタルギャラリー)とは?
作家が自分で場所を選び、会場費を支払って自由に展示を行えるギャラリーです。
主な特徴:
- 展覧会の企画は作家自身が行う
- 一般的に1週間単位で借りて展示
- 会場費を支払う必要がある
- 売上の手数料はない場合とある場合がある
「場所を借りるだけ」のシンプルな貸し画廊もあれば、
販売サポートやDM送付なども手伝ってくれる貸し画廊もあります。
費用面での違い:
宣伝・接客などのサポートがある
完全レンタル型
会場費のみで手数料なし
宣伝や販売は作家がすべて対応
販売手数料あり型
会場費+売上の一部(20〜30%)をギャラリーに支払う
同じ「貸し」でも画廊によって違いがある
会場費を支払い、場所を借りるだけのシンプルな画廊
作家は会場費、案内状、輸送費の負担し、
後は基本的に自由に展覧会をすることができます。
販売手数料等も請求されませんが、
その代わりに宣伝や販売(納品や入金)等も作家が自力で行います。
会場費の他に、売上の数%を支払う画廊
会場費の他に販売手数料を負担する画廊もあります。
画廊~3割、作家7割~位が多いようです
こういった画廊では
長年付き合ってきたコレクターや美術関係者への宣伝、
販売やお客様との連絡のサポート等も全て行っています。
企画画廊(コマーシャルギャラリー)とは?

ギャラリー側が作家を選び、展示を企画してくれるスタイルです。
主な特徴:
- 作家は会場費を支払わずに展示できる
- 販売された作品の売上の50%前後をギャラリーに支払う
- ギャラリーは販売・宣伝・顧客対応などすべてを行う
企画画廊は、作家を“売る”ことで収益を得るため、
基本的に売れる可能性のある作家を厳選しています。
言うならば、芸能人が事務所を通して活動するイメージに近いです。
デパート内のギャラリーなどもこのタイプが多く、
作家・デパート・画商などが売上を分け合う形が一般的です
(例:作家30%、デパート40%、画商30%など)。
企画画廊で展示できるのは大きなチャンスですが、
結果が出ないと次回の声がかからないこともある、厳しい世界でもあります。
見分け方のコツ
では、この2種類のギャラリーをどう見分ければいいのでしょうか?
サイトでチェックするポイント:
- 貸し画廊:ギャラリーのレンタル料金やスペースのサイズが掲載されている
- 企画画廊:所属アーティストや取り扱い作家が紹介されている
最近では、貸しと企画の両方を運営しているギャラリーも増えてきています。
契約時に注意するポイント
企画画廊で展示できるのはうれしい話ですが、契約の際には注意が必要です。
- どこまでが専属契約になるのか(他の画廊で展示できるのか?)
- 他の展示に出た場合に手数料が発生するのか?
- 作品販売に関してどのような取り決めがあるのか?
契約書を交わす際は、日付・条件・金額が明記されているか必ず確認しましょう。
不明瞭な点があるまま契約してしまうと、後々トラブルになる可能性もあります。
関連記事:
【アーティスト活動】企画展に出れるようになるために
まとめ
- 画廊には「貸し画廊」と「企画画廊」の2種類がある
- 貸し画廊は作家が会場費を払って自由に展示を行う
- 企画画廊は画廊が作家を選び、費用なしで展示できるが売上の半分ほどを支払う
- ギャラリーのWebサイトをチェックすれば、どちらのタイプか判断しやすい
- 契約時には条件をよく確認してトラブルを防ごう
これから展示を考えている方の参考になれば嬉しいです!