目次
はじめに
「アートがある暮らしはいい」とよく言われますが、実際に何がどう変わるのかは、少し分かりにくいものです。感性が豊かになる、心が潤う、といった表現は多いものの、具体的な変化が見えにくいため、取り入れる決め手に欠ける人も少なくありません。
本記事では、アートを生活空間に取り入れたことで起こる変化を、できるだけ具体的に整理します。精神論や抽象論に寄らず、「何が起きて」「日常の行動や思考がどう変わるのか」を第三者視点で検証していきます。
アートがある暮らしでまず変わるのは

アートを飾った部屋で最初に起こる変化は、気分よりも先に「視線の動き」です。
たとえば、白い壁だけの部屋では、
視線は家具やスマートフォン、テレビなど、機能的なものに集中します。
一方、壁に絵が一枚あるだけで、部屋に入った瞬間、
無意識にそこへ視線が引き寄せられます。
この「視線の寄り道」が増えることで、以下のような変化が起こります。
- ぼんやり眺める時間が自然に生まれる
- テレビ、PC、スマホを見る頻度が一時的に下がる
- 何も考えない数秒〜数十秒が増える
特別な意識は不要で、ただ視界に入る場所に置くだけで起こる変化です。
「自分の基準」を可視化する

アートを選ぶ行為そのものが、価値観の整理になります。
- 上手さよりも雰囲気を重視した
- 高価なものより直感で選んだ
- サイズよりも余白を優先した
これらはすべて、「自分は何を心地よいと感じるか」という判断です。
暮らしの中で、こうした基準を意識する場面は意外と多くありません。
アートはそれを視覚的に固定する役割を果たします。
「アートのある暮らし」って、実際どう?

作品を購入したことがない人にとって、「アートのある暮らし」という言葉は、
少しだけ遠く、ちょっとだけ特別に聞こえるかもしれません。
- 本当に毎日見るものなの?
- 飽きたりしない?
- 自分の部屋に合うの?
- 置いたところで何が変わるの?
今回は、そんな素朴な疑問にこたえるべく、
実際に私の絵を購入して飾ってくださっている方(4名)に聞いてみました
(※内容は実際に絵を買ってくださったお客様、
オンラインショップのアンケート内容を参照して書いています。
プライベートに関することはぼかしています。)
リアルな声から見えてきた「絵と暮らしの関係」、ぜひ体感してみてください。
case 1:

「朝の気分が整うようになった」
──都内在住・30代女性・会社員
仕事柄、朝が早くてバタバタする日々なんですが、リビングの一角に飾ったペン画を、出勤前に少しだけ眺めるのが日課になりました。
忙しくても、“絵の前で一呼吸”があることで、心がちょっと落ち着くんですよね。
同じ絵でも日によって違って見えるのが不思議で、
その日の自分の状態に気づくヒントになっています。
暮らしの変化
- 朝に小さな余白の時間が生まれた
- 気分のセルフチェックができるように
- 感性を日常に引き戻すきっかけに
case 2:
「お客様との会話が自然に弾む」
──福島県・40代男性・自営業
自宅で打ち合わせをすることが多く、応接スペースに地元の作家さんの作品を飾っています。
初対面の方でも、「この絵、素敵ですね」と話しかけてくださることが多くて、自然に会話の糸口が生まれるんです。
絵があるだけで、場の緊張がやわらぐというか、「この人は感性を大事にする人なんだな」と思ってもらえる気もします。
暮らしの変化
- 空間に“迎える気持ち”が生まれた
- 会話のきっかけが自然に増えた
- 信頼感を得やすくなった
case 3:
「部屋に自分らしさが宿った」
──京都在住・20代男性・大学院生
たまたまSNSで見つけた作家さんの絵に惹かれて、はじめて原画を購入しました。
それまでは“ただの部屋”だった空間が、一枚の絵で一気に“自分の場所”になった感じがしたんです。
授業やバイトで疲れても、「早く帰ってあの絵が見たいな」って思えるようになったのは、自分でも驚きでした。
暮らしの変化
- 空間に“感情の拠点”ができた
- 帰る理由ができ、生活の軸が生まれた
- 自分の選択に自信が持てた
case 4:

「季節と絵、気分で入れ替える楽しさ」
──長野県・50代女性・主婦
春夏秋冬で飾る絵を変えるのが、ここ数年の楽しみになっています。
最初は気分転換のつもりでしたが、
今では**“季節の切り替え”を体で感じる儀式**のような存在に。同じ絵でも久しぶりに再会すると
「やっぱりこの線、好きだな」と思えて、飽きるどころか愛着が増している気がします。
暮らしの変化
- 季節の変化を“目で感じる”ようになった
- 作品との再会に新鮮な感動がある
- 空間を整える習慣が自然と身についた
おわりに:一枚の絵が、暮らしに「軸」をくれる

普段の生活に気づきや新鮮さが宿る。
こんなお言葉をいただけて作家冥利に尽きるというものです。
こちらも今後の制作の励みになりました。
本当にありがとうございます。
「絵を飾る」ことは、見た目の装飾以上に、
“どう暮らしたいか”を選び直す行為でもあります。
誰かの価値観ではなく、自分自身のまなざしで選んだ一枚。
それがあるだけで、空間に意味が宿り、日々に小さなリズムが生まれる。
アートは、特別な人だけのものではありません。
どんな部屋にも、どんな日常にも、
静かに寄り添ってくれる一枚との出会いが、きっとあります。
