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今回は、実際に私が行った
「展覧会とネットショップを連動させて絵を売る方法」とその結果報告をお伝えします。
こんにちは、お久しぶりです。
ペン画家の安藤光です。
最近では、作家本人やギャラリーがネットショップを持ち、展示期間中でもネットで作品を購入できるケースが増えてきました。
SNSからECサイトに誘導する流れも、もはや定番になりつつあります。
私もそれを取り入れ、展示スペースを借りて開催した展覧会とネットショップを連携させて絵を販売してみました。
すべて自分で準備・運営した実体験です。
関連記事:自分で描いた絵を売るために絵を買ってみる
はじめに:なぜ展示とネット販売を同時にやったのか
実は昨年、都内の貸しギャラリーで開催された3日間のグループ展に参加しました。
この展示のために、実際に会場に展示する作品を事前にネットショップに登録し、
展覧会初日に合わせてショップも公開・販売スタート。
結果として、3日間で6点の作品が売れ、価格帯は5,000円〜数万円でした。
展示が終わったあとも、作品をネットショップに残しておくことで、
後日作品を購入していただけるケースもありました。
「展示と連動したネット販売」は、展示会場を訪れられない人にも作品を届けることができる、新しい形の絵販売方法としてとても有効だと感じました。

連動販売が成立する条件とは?
この方法がうまくいった理由の一つが、会場に手数料が発生しないレンタルギャラリーだったことです。
「売れたらギャラリーに○%払ってください」という形式ではなかったため、
ネットショップ経由での販売でも収益をそのまま受け取れました。
もし手数料が発生するタイプのギャラリーであれば、
- 会場で売れた場合
- ネットで売れた場合
それぞれで計算が変わってくるため、事前に取り決めや規約の確認が必須になります。
販売手数料が発生する場合は、
売上計算のトラブルは面倒なので、そもそもやらないほうがいいです。
会場連動のメリットとデメリット

■ メリット
1. 多様な購入チャネルを用意できる
来場できない人でもネットで気軽に購入できます。会場に来れない遠隔の顧客にも届けられます。
2. 決済手段を選択できる
カードやキャリア決済をネットで用意することで、現金以外の選択肢を増やせます。
3. ギャラリー在廊時間に関係なく売れる
会場でずっと在廊できなくても、ネットが販売を補完してくれました。
■ デメリット
1. 出品準備の手間が増える
写真撮影、商品登録、説明文の作成など、通常の展示準備に加えて作業が増えます。
2. 決済手数料が発生する
ネット販売では決済手数料や振込手数料が引かれてしまいます。利益額は純売上より少なくなる点に注意が必要です。
3. 顧客対応が増える
ネット注文に対してメッセージ返信や発送対応など、展示時間外での作業が発生します。
この点は事前に自動返信やテンプレートを用意しておくと負担を軽減できます。
展示+ネット販売の準備の流れ
準備は普通の個展の準備に加えて、ネット販売用の作業が増えるイメージです。
展示+ネット販売準備のステップ:
- 展示する作品を決める
- 作品を綺麗に撮影する(明るく、正面・アップ・裏面など複数枚)
- タイトル、サイズ、技法、価格、配送方法などの詳細を入力
- ネットショップに商品として登録
- 展覧会初日に合わせて「公開予約」を設定
- 会場にQRコードやショップURLを記載したキャプションを掲示
- 売れたら梱包・発送
会場では現金決済も対応できるように、領収書・作品購入票・簡易レジ袋なども持参しておくと安心です。
売上アップにつなげる3つの工夫

展示+ネット販売でより効果を上げるためにやった工夫もまとめます。
① 写真撮影は「現物に近い色・質感」で
作品写真は光の場所・画質設定・背景色を揃えることでネット上でも魅力が伝わります。
実際には白背景・自然光・複数アングルを用意しました。
② 説明文に具体情報を
素材、サイズ、制作年、価格だけではなく、どんな思いで描いたかや展示コンセプトとの関係性を書きました。
③ SNS × ショップURLで流入を増やす
Twitter・Instagramで展示とネット販売を告知し、そこからネットショップへ誘導しました。
SNS苦手でも最低限の投稿頻度を維持することで、展示期間中の流入が安定しました。
実践してわかった注意点
展示とネット販売を同時に行うとき、以下の3点が特に重要です:
1. 在庫の管理
展示会場とネット上での在庫数を正確に同期させましょう。
ダブり販売のリスクを避けるため、オンラインは「在庫なし」設定にできる機能を活用します。
2. 発送/梱包の仕組みを決める
ネット販売で売れた作品は、発送や梱包方法の質が評価につながります。
作品サイズに合った箱や緩衝材をあらかじめ用意しておくと安心です。
3. 価格設定の透明性
ネット販売の価格と会場価格を統一するか、理由を説明して差をつけるのかを明確にしておきましょう。
購入者の納得感を高める表現が重要です。
まとめ:展示とネット販売は「セット」で考える価値あり
これからの時代、「ネットでも絵を売れる環境を整えておく」
ことは絵描きにとって非常に大きな武器になります。
ネットショップは無料で開設できますし、維持費もほとんどかかりません。
やる・やらないは自由ですが、やっておけば展示以外のタイミングでも売上が生まれるチャンスが広がります。
現代の絵描きにとって、ネットショップは「オンライン上の画廊」。
展示会との連動をうまく活用すれば、活動の幅が一気に広がりますよ。
オンラインショップも開設代理やデザインする業者から「〇万で作りますよ!」と営業もないことも無いのでご注意ください。STORES、BASEなど無料で作れます!
ちなみに私はBASEを使っています。
出来ることや手数料などがそれぞれ違うので自分にあったECサイト作成サービスを見つけてくださいね
