


展覧会概要
会期:2025年8月5日(火)―8月10日(日)
※期間中休館日無し
時間:12時―19時 ※最終日のみ17時まで
会場:〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-24-6吉祥寺グリーンハイツ205
アートギャラリー絵の具箱 個展ページ
入場:無料
個展「ドローイング細密画展2025」開催にあたって

以下文章は個展会場に掲示したあいさつ文となります。
『本展は2012年から毎年夏に開催を続けており、今回で14回目の開催となりました。
長年にわたり足を運んでくださる皆さま、そして今回新たに作品と出会ってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
私は福島市の市街地でありながら、自然豊かな環境で育ちました。日常的に自然に触れる生活の中で、無意識のうちにその造形美に魅了されてきた体験が、作品制作の根幹を成しています。
専門的な美術教育を受けた経験はありませんが、幼いころから描くことだけはずっと続けてきました。
社会人として働く日々の中で、「本当に自分がやりたいことは何か」と自分自身に問い直したとき、ふと思い出したのは、子どもの頃に夢中で描いていた、細部まで描き込まれた線の世界でした。以来、ペンによる抽象的な作品の制作に継続して取り組んでいます。
私の制作は、同じ動作を反復しながら、ひたすら線や図形を描き込んでいくという、地味で孤独な作業です。
その中で、人が曖昧な形に意味を見出そうとする「パレイドリア現象」がしばしば起こります。
しかし私は、その意味づけの衝動にあえて抗い、できる限り偶然性に身を任せながら、意図や制御の及ばない世界を描き出そうとしています。
意味や成果が重視される現代社会において、「意味を求めずに描く」という行為は、ある意味で静かな反抗であるとも言えるでしょう。
私たちはつい、「何のためにそれをするのか?」と問いたくなりますが、目的や効率から自由になることでしか見えてこない世界があります。
私は、そうした無目的な行為の中に、人が人間らしさを取り戻す力があると信じています。
私の作品には、自然界の生成原理と呼応するようなパターンや構造が自然と現れてきます。
それは、人間の無意識と自然との深いつながりを示しているのかもしれません。
この展示を通じて、成果や意味に縛られがちな日常の中で、ただ「在る」ということの豊かさや、そこに宿る安堵を感じ取っていただけたら幸いです。』
個展を終えて

2025年は初めて8/2・3にindependent Tokyoに出展し、
8/4に14回目にして初めて自分で個展設営しました。
例年の在廊は金・土・日でしたが
設営日から東京にいたため初めて会期中全日在廊となりました。
その分たくさんのお客様と触れ合えて充実した期間であったと思います。
展示内容は額装作品はもちろん、新作のパネル作品を交えながら
絵馬やたんざく型など変形作品も展示し例年より絵柄というよりは形態のバリエーション重視にしました。
ほか、解説や作品変遷を掲示したりと初めての試みにも取り組みました。
展示風景










