ペン画の画面保護する方法
今回はペン画の画面保護する方法を解説していきます。
展示・販売する為のペン画を描き終わったらそのまま額装するのではなく、
保護スプレーを吹きかけてUV・かび・変色対策のために画面を保護するスプレーでコーティングします。

私はこれを主に使っています。
主にアクリル画、油絵、水彩画、粘土など割と何でも使える画面保護スプレーです。
※油性マーカー、アルコールインクアートには使えません
染料が溶けだすことなくコーティングすることが出来ます。
もちろん紙に顔料インクで描いてあれば問題なく使えます。
画面保護するメリット
ペン画を画面保護するメリットは以下の通りです。
・変色を防ぐ
・汚れを防ぐ
・カビを防ぐ
変色を防ぐ
染料インクはもちろん絵の具や顔料インクは
長い年月紫外線にさらされると色褪せたり変色していきます。
そのために保護スプレー(UVカット効果のある)をかけることで変色を軽減することが可能です。
紙に描いた場合は、アクリル板の入った額に入れる事である程度紫外線を防ぐこともできます。
が、私は念のため画面保護のためにスプレーをかけています。
水彩やインクジェットインクは、
乾いていても空気中の湿気で滲んでしまうので
コーティングすることで湿気対策にもなります。
汚れを防ぐ
ほこりやヤニ、湿気などからある程度保護してくれるので
描いたらスプレーすることをおすすめします。
額に入れて保存しないならなおさらです。
カビを防ぐ
水彩紙などは紙が分厚く水を多く含むので
額に入れて長期保管していても結露などでカビが生えることもあります。
完全に防止できるわけではありませんが、
埃やよごれから保護することによってカビの発生を抑える効果もあります。
画面保護剤の種類
画面保護剤はホルベインやリキテックスなど大手画材メーカー各社が販売しています。
スプレー、液体、つや消し(マット)、つやあり(グロス)、半光沢(サテン)があります。


スプレータイプ
・全体的に均一にふけるのでムラになりにくい
・塗膜が薄い
・液体タイプより割高
液体タイプ
・スプレーより強固な塗膜
・一部分だけつやを出したり、画面内で使い分けができる
・スプレーより割安
リキテックス(Liquitex) アクリル絵具パーマネント マット バーニッシュ 120ml
種類
・つや無しは全体的に落ち着いた感じに、光が反射しなくなります。
黒はちょっと白くグレーに近い色味になります。
・つやありは光沢が出るので色が強くなり、光で反射するようになります。
・半光沢は全体的にサテン調になり艶あり、なしの中間くらいになります。
作品の傾向によって使い分けると良いでしょう。

私個人的には艶消しをおすすめです。光の反射が少なくなり、鑑賞しやすいからです。
画面保護スプレーの使い方
換気必須・野外で作業推奨
①作品の表面に埃が付いてないかチェック
②作品を立てかけるか平置きする
③画面から30cm離して均一にスプレー
④乾くまで10分~1時間
⑤1回から2回スプレーする
※つやの出具合で回数調整・重ねるほどつやが出やすくなります
おわりに
描いたら額装する・しない関係なくスプレーして画面保護した方が良いです。
描いた絵を展示・販売するならなおさらです。
画材屋さんやネットでも買えるので是非使ってみてくださいね。

ホルベイン 水彩用メディウムW483 220ml UVマットバーニッシュ(ツヤ消し耐光ワニス)
ホルベイン 水彩用メディウム W482 220ml UVグロスバーニッシュ(ツヤあり耐光ワニス)