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こんな時こそ、絵の出番です
疲れた時、落ち込んだ時、イライラが収まらない時。
そんな心のもやもやを「言葉にする」のは難しい。
でも、手を動かすことならできるかもしれません。
絵は“解決”ではなく“変換”の道具。
気分を一気に変えられる魔法ではないけれど、
「ちょっとだけ楽になる」「少し冷静になれる」そんな小さな効果を持っています。
観覧記事:自分の絵柄がない…と悩む人へ。
1. 1分スケッチ|形を捉えることだけに集中する
何も考えず、目に入ったものを1分だけで描いてみましょう。
上手く描こうとしなくていい。「制限時間1分」というルールが、迷いを吹き飛ばしてくれます。
ポイント:
・タイマーをセットして描く
・ペン一本で始める
・下手でも完成しなくてもOK!
効果:「今この瞬間」に集中することで、思考がリセットされます。
2. 感情の色を塗る|色だけで今の気持ちを表現

言葉にならない気分は、色で表せます。
カラフルにしたい?それとも真っ黒で塗りつぶしたい?どんな色でもOKです。
方法:
・色鉛筆・クレヨン・水彩などを使って、気分のままに塗る
・形やテーマはなし。ぐるぐる描いてもOK
・色を塗りながら「自分の中にある気分」に耳を傾ける
効果:無意識にたまっていた感情を、少しずつ外に出せます。
3. 無心で線を重ねる|“考えない”時間をつくる

ペンを持ち、ひたすら線を引くだけ。
それだけの行為が、なぜか心を落ち着かせてくれます。
おすすめの描き方:
・ゆっくり呼吸をしながら描く
・同じ形を繰り返す(円、ジグザグ、波など)
・描いている手に意識を集中する
効果:瞑想のように「思考を手放す」時間がつくれます。
4. 絵日記を書く|言葉+絵でモヤモヤ整理
その日に感じたことを、絵と少しの文字で記録してみましょう。
「うまくいかなかったこと」も「嬉しかったこと」も、
視覚化することで整理されていきます。
ポイント:
・オチがなくてもいい
・愚痴でもいい
・過去の絵日記を見返すと、ちょっと笑える
効果:「気持ちの見える化」で、自分を客観的に見つめ直せます。
5. あえて“意味のない”ものを描く

花でも人物でもなく、ただの模様や形、
線の集まりを描いてみてください。
意味を持たせようとしないことで、
逆に“自分だけのリズム”が生まれます。
コツ:
・画面の端から端まで埋める
・決まりを作らず自由に進める
・やめ時も自由!
効果:頭の中の「ねばならない」を一度手放すことができます。
6. いつもと違う画材を使ってみる

普段と違う画材に触れるだけで、描く行為が“遊び”になります。
試してみたい画材例:
・クレヨン(思い切ってグチャッと描ける)
・指で描く水彩(童心に戻れる)
・スクラッチシート(削るだけでも楽しい)
効果:新鮮な体験が、気分の切り替えに効果的です。
7. 「完成しなくていい」と決めて描く

“作品を仕上げる”というプレッシャーから自分を解放しましょう。
完成を前提にせず、5分・10分描いたら終わりでも構いません。
実践ポイント:
・途中でやめることに罪悪感を持たない
・描く目的を「気分転換」にする
・「うまく描けなかった」ではなく「描けた」ことに目を向ける
効果:描くことへのハードルが下がり、気分が軽くなります。
絵は「整えるため」に使ってもいい

絵を描くことに「意味」や「目的」や「表現性」を求めすぎると、
疲れてしまいます。
でも本来、描くことはもっとシンプルで、もっと自由で、もっと癒しに満ちた行為です。
誰かに見せるためじゃなく、自分をちょっと楽にするために描いてもいい。気分が乗らない日や、疲れた時こそ、「描いてもいいし、描かなくてもいい」と思える自分でいてください。
まとめ|描くことが、あなたをちょっとだけ整える
気分転換の方法 | ポイント |
---|---|
1分スケッチ | 瞬発力と集中力で切り替え |
感情を色で描く | 心の内を視覚化する |
線の反復 | 無心になることでリラックス |
絵日記 | 自分の気持ちを整理できる |
意味のない絵 | 自由の中でリズムが生まれる |
新しい画材 | 感覚の刺激で気分転換 |
完成を求めない | 気楽に描くことを楽しむ |
描く=表現とは限りません。描く=整える、
描く=逃げ場でもいいのです。
少しでも気持ちが軽くなる方法として、
絵があなたのそばにあれば幸いです。