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絵を記録する方法|スキャンと撮影のコツ
描いた絵をきれいに残しておく方法、あなたは決めていますか?
SNS投稿、ポートフォリオ、成長記録として──
「作品の記録」は創作活動の大事な一部です。
この記事では、初心者にも分かりやすく、
絵の記録方法として代表的な「スキャン」と
「写真撮影」のメリット・デメリット、保存のコツまで解説します。
なぜ絵を「記録」する必要があるのか?

・SNSやブログに投稿したい
・原画を贈ったり販売することがある
・自分の上達記録を残しておきたい
・ポートフォリオや印刷物に使いたい
記録は未来の自分のための「作品の資産」。描いたら保存。を習慣にしましょう。
スキャンと写真撮影、どっちがいい?

【スキャナーで取り込む】
メリット:
・解像度が高く、色や線の再現度が高い
・光ムラがない
デメリット:
・大きな作品は分割が必要
・凹凸のある作品には不向き
【写真で撮影する】
メリット:
・大きな作品や厚みのある作品にも対応できる
・スマホでも撮れる
・背景や雰囲気を活かせる
デメリット:
・光の反射や歪みが出やすい
・色が変わることもある
スキャンできない作品はどう記録する?
油絵・アクリル・クレヨン・パステル・コラージュなど、
スキャンが難しい作品には写真撮影が最適です。
【反射・歪み・質感を伝える撮影のポイント】
・自然光(柔らかい光)を使う
・真正面から、レンズと平行に構える
・三脚があると安定して撮れる
・背景を整えて作品が映えるようにする
・部分アップの写真も撮っておくと質感が伝わる
【スマホでも撮れる?】
可能。ただし、光の方向や影に注意し、
編集で明るさや角度を補正すると良いです。
最近のスマホは十分高性能ですが、
できれば一眼レフやミラーレスカメラを使うとより高品質な記録ができます。
絵画専門スキャン業者に依頼
厚みがあるキャンバスやパネル作品をスキャン・データ化してくれる絵画専門スキャン業者に依頼するという選択もあります。
私もA1サイズのボード作品は毎回スキャン業者に依頼します。
「絵画 スキャン」で検索するいろいろ出てくると思います。
保存形式とファイル管理のコツ
・JPG:SNS向け。軽量で扱いやすいが、圧縮により若干劣化あり
・PNG:保存用におすすめ。劣化が少なく、背景透過も可能
・TIFF:プロ向け。高解像度だが、ファイルサイズが大きい
ファイル名には日付・作品名・記録方法などを入れて、後で見返しやすくする。
例:「20250710_花の絵_スキャン版」など。
売れた作品や手元にない作品は「●」など自分がわかる印をつけておくと便利です。
よくある失敗とその対策
・写真が斜めになってしまう → カメラと絵を平行に構える
・色が実物と違って見える → 白い紙を使ってホワイトバランス調整
・画質が荒くて印刷に耐えない → 撮影・スキャンは300dpi以上で保存
・ファイルが迷子になる → フォルダ整理とクラウド保存の併用を
まとめ|作品記録は「創作の一部」
絵を描くことと同じくらい、「作品を丁寧に記録すること」も大切です。
自分に合った方法(スキャン or 撮影)を選び、
継続的に記録していけば、成長の軌跡も残り、後々大きな財産になります。
ぜひ、あなたの描いた絵を、“未来のあなた”のためにしっかり記録してあげてください。